東京敦賀人会

NEWS PAPER

2019.08.21

つぬが歳時記(二十一)

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選者  山本麓潮

蚊遣火の燻ぶる庭に修道女    小口 陽子
参道に地蔵千体梅雨じめり    楠  充代
早苗田をゆるりと歩む鷺一羽   井上 鑑克
台風過浜の流木置き土産     井上 草舟
交差する飛行機雲や植田晴れ   小柳 和代
梅雨晴れに雀チッチコ鍬止まる  田邊 義和
上布着て八十路の背筋伸ばしけり 田邊 輝子
念仏と共に午睡の祖母なりき   上澤 祥昭
病棟の先に広ごる夏天眩し    松坂 朗子
先頭の蟻探り出す蟻の道     西田 君江
磨崖仏案内するごと黒揚羽    灰屋 庄三郎
取り取りに輕鴨の子九羽昼下がり 袰 月
不忍池ネオン揺らめく蓮浮葉   増山 彦次
蓮浮葉水の私語聴く坐禅石    山本 麓湖

投句順に掲載いたしました.今回も多数の投句を頂きましてありがとうございました.
今後とも更に多くの方に御投句頂きますようお願い申し上げます.(山本麓潮)

次回の季題と例句

☆ 柿落葉
   柿落葉して人径の絶えにけり  水原秋桜子

☆ 冬暖か(冬ぬくし・暖冬)
   揚げ舟に腰うちかけて冬ぬくし 富安風生

☆ 神迎へ(神還り・神還る)
   水浴びて並ぶ烏や神迎へ    小林一茶

☆ 帰り花(忘れ花・狂い咲き・二度咲き)
   帰り咲いて一重桜となりにけり 阿波野青畝

☆ 北窓塞ぐ(北塞ぐ・北窓閉づ)
   北の窓日本海を塞ぎけり    正岡子規

右の季題以外でも結構です.

◎ 葉書に二句,楷書で投句
◎ 投句締切:令和元年十一月十五日

 

 

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